屋外照明は、本来は配置の問題であるにもかかわらず、買い物(製品選び)の問題として捉えられがちです。まず照明器具を選び、それからどこに設置するかを考える。その結果、玄関横に明るいライトが一つあるだけで、それ以外は何もなく、夜になると庭が闇に消えてしまう家が多くなるのです。
より良いアプローチは、一般的な住宅の屋外で光が必要な「5つのポジション」を考慮し、実際に重要だと思う場所を決定してから、器具を選ぶことです。

ポジション1:玄関
誰もが必ず設置する場所ですが、サイズを間違えているケースが非常に多い場所でもあります。
器具の中心を地面から約165〜185cm(66〜72インチ)の高さ、つまり目線の少し上にくるように取り付けます。ドアの両側にペアで配置する場合は、左右の高さを揃え、壁の中心ではなくドア枠の中心に合わせるようにしてください(多くの場合、それらは一致しません)。
サイズについて:屋外には天井や家具といった縮尺の基準がないため、画面で見るよりも器具はかなり小さく見えます。基本的なルールとして、玄関の照明器具はドアの高さの4分の1から3分の1程度のサイズが適切です。標準的な高さ200cm(80インチ)のドアであれば、一つ設置する場合は約50〜65cm、ペアで設置する場合は各33〜40cm程度が目安となります。ほとんどの人がこれよりも小さなものを選んでしまい、なぜ玄関が暗いままなのかと不思議に思うのです。
ポジション2:アプローチ
門や私道から玄関までの通路です。ここでの目的は明るさではなく、方向の確認と足元の安全です。
高い位置よりも低い位置に設置する方が効果的です。地上45〜75cmの高さ、あるいは境界壁に沿って高さ120〜150cm程度の場所に設置すれば、光が人の目に入るのではなく、必要な足元を照らしてくれます。連続的にカバーするには、8〜12フィート(約2.4〜3.6m)の間隔で配置してください。
通路全体を均一に照らそうとしないでください。光のたまり(プール)と暗闇が交互にあることで、視線が誘導され、意図されたデザインを感じさせます。均一に照らされた通路は駐車場のように見え、それを実現するには遥かに多くの器具が必要になります。
ポジション3:段差
階段、敷居、その他地面の高さが変わる場所です。これは安全のために最も重要であり、最も見落とされがちな場所です。
階段を照らす際は、真上からではなく、横から、あるいは足元から照らしてください。段差は、そのエッジが影を落とすことで初めて視認できるからです。真上からの光は蹴込み板と踏み面の影を消し、段差を認識しにくくしてしまいます。低い位置に設置する横向きのライトや埋め込み式のステップライトが、この問題を適切に解決します。

上下に光が広がる照明は、通路を照らしつつ、背後の壁の質感を浮かび上がらせます。
ポジション4:壁面
過小評価されているポジションです。レンガ、石材、塗り壁、木材パネルなど、質感のある壁面に光を当てて上下に広げることで、夜間の外観に奥行きが生まれます。これは全体照明では決して実現できません。
上下に光が出るタイプの器具は、この用途に最適です。質感のある壁の約150〜185cmの高さに設置すると、2つの光の扇形が表面の細かな凹凸を強調します。滑らかな塗装壁では効果が弱まるため、設置前に壁の素材を確認しましょう。
間隔は光の広がり方に依存しますが、長い壁であれば8〜15フィート(約2.4〜4.5m)間隔が適切なスタート地点です。基本的には、数を減らす方が賢明です。
ポジション5:見せ場を作る
木、植栽、あるいは庭の構造物など、一つだけで良いので見せ場を作ります。均一に並べられた通路のライトを6個設置するよりも、一つのポイントをうまく照らす方が、夜の庭は劇的に良くなります。
地面から樹木を照らす「アップライト」は王道であり、非常に効果的です。幹から60〜120cm離して設置し、樹冠に向けて角度を調整します。背の高い木であれば狭角の光が適しています。ここでの地面設置用ライトは、壁掛け用よりも高い防水性能(IP等級)が必要になります。理由は以下で説明します。
専門用語を使わずにIP等級を読む
すべての屋外照明には2桁のIP番号が表示されています。最初の数字は固形物や粉塵、2番目の数字は水に対する保護等級です。屋外においては、2番目の数字を見るのがポイントです。
- IP44 — 水の飛沫に対する保護。屋根が深く、雨がかからないポーチ下でのみ使用可能です。
- IP54 — 防塵かつ飛沫に対する保護。雨の当たらない外壁の最低基準です。
- IP65 — あらゆる方向からの噴流水に対する保護。外壁用器具の賢明な標準であり、多くの高品質な屋外照明がこの等級を備えています。
- IP66 — 強い噴流水に対する保護。雨が横から吹き付けるような、海岸沿いや遮蔽物のない場所に適しています。
- IP67 — 一時的な浸水に対する保護。地面設置や、水たまりができやすい場所の通路用ライトに適しています。
- IP68 — 継続的な水没に対する保護。池やプールの中専用です。
要約すると、雨に濡れる場所ならIP65。水たまりに浸かる可能性がある場所ならIP67。水中に設置するならIP68が必要です。
知っておくべき細かな点として、これらの等級は単純なランク付けではありません。IP67は浸水には耐えますが、高圧の噴流水(IP66の試験項目)には対応していない場合があります。家庭用ではあまり問題になりませんが、IP66/IP68のように併記されていることがあるのはこのためです。

暖色系、光源の隠蔽、そして引き算
「デザインされた屋外照明」と「防衛的な(とりあえず明るくしただけの)屋外照明」を分ける3つの原則です。
暖色系の光を選ぶ。 色温度は2700K以下が理想です。屋外でクールホワイト(昼光色)を使うと、植物が灰色に見え、家全体が事務的な雰囲気になってしまいます。レンガや石材、草木には暖かみのある光の方がはるかに魅力的です。
光源を隠す。 下向きに光を出す器具や、バッフル(遮光板)でLEDを隠す器具を選びましょう。これにより、必要な場所だけを照らし、自分や近隣住民の目への眩しさを防ぐことができます。夜間に明るい光源が直接目に入るのは、他のものを見ることを妨げる最大の敵です。
数を減らす。 奥行きを生み出すのは「コントラスト」です。こだわりを持って選んだ4〜5箇所のポジションに暗闇を交える方が、均一に並べた12個のライトよりも美しく、設置コストや電気代も抑えられます。
素材と「3回の冬」テスト
粉体塗装(パウダーコーティング)されたアルミニウムは、軽量で耐食性に優れ、広く流通している定番素材です。ステンレス鋼は塩害に強いですが、グレードが重要です。316グレードは耐海水仕様ですが、304グレードでは海岸付近で錆びる可能性があります。真鍮や銅は経年変化により、一般的に風合いが増していきます。
避けるべきなのは、亜鉛メッキ処理がされていない塗装済みの軟鋼と、ガラスの周囲にガスケット(パッキン)が見当たらない器具です。そのガスケットこそがIP等級を維持する要であり、また最も劣化しやすい部品でもあります。10年以上使い続けるつもりなら、交換用のシール部品が入手可能かどうかを確認しましょう。

センサーとスイッチング
人感センサーは、脇門、私道、裏口など、セキュリティやアクセスのための場所にこそ必要です。座ってくつろいでいる時に勝手に消えてしまうパティオ(中庭)などには適していません。
可能であれば回路を分けましょう。セキュリティが必要な場所にはセンサーを、装飾的な照明には手動スイッチやタイマー式を採用します。人感センサー付きの器具を購入する場合、手動で常時点灯できるモードがあるか事前に確認してください。一部には備わっていないものもあります。
夕暮れから夜明けまで点灯する光センサーは、玄関照明として手軽で信頼性が高い選択肢です。ただし、他のライトの光が当たる場所に設置すると誤作動の原因になるので注意が必要です。
設置の前に
屋外の恒久的な電気工事は、多くの国で屋内よりも厳しく規制されており、資格が必要な場合がほとんどです。必ず専門の電気工事業者に依頼してください。地中に埋めるケーブルには最小埋設深度や保護被覆などの規定があり、地域によって異なります。これらを誤ると危険なだけでなく、物件を売却する際にも問題となります。
設置は塗装面だけでなく、しっかりとした下地に取り付けてください。また、ケーブルの引き込み口は適切に密閉しましょう。器具の不具合の多くは、本体の欠陥よりもケーブルを伝って水が浸入することで発生します。また、水が溜まらず流れるように器具の角度を工夫することも大切です。
当社の屋外用照明の全ラインナップは、屋外用ウォールランプのコレクションからご覧いただけます。ご自身で取り付けを行う場合は、当社のステップバイステップ設置ガイドが一般的な配線プロセスをカバーしていますが、屋外回路の配線は必ず専門家にお任せください。